●ファインブランキング工法とは
　『金属は高い圧縮応力（静水圧）下では延性が向上する』現象を利用した加工法です。板押えに製品輪郭形状に沿ったＶ形環境突起を設け、板押えを加圧しながら、ダイを加圧上昇させると、突起は被加工材の表面に喰い込み材料内の圧縮応力が高まり、材料の延性が増大して変形がしやすくなります。 この状態で逆押えを作動させながらダイとパンチにより打抜きを行います。

●ファインブランキング工法の利点
　ファインブランキング工法は、通常のプレス加工では難しいミクロン単位の精密なプレス加工が可能です。さらに、せん断面が平滑で美しく仕上がることから、後処理が不要といったメリットがあります。また、曲げや絞り、せん断などを組み合わせた複雑な形状の成形も可能です。そして幅広い材料の加工に向いています。特殊鋼をはじめ、ステンレス鋼、超合金といった難加工材にも対応できます。 このように利点が多いことから、従来、鍛造や鋳造などで製造されていた金属部品をファインブランキングで行う場合が増えています。現在、自動車やカメラなどの精密機器、医療機器、航空宇宙分野など幅広い分野で部品の製造に不可欠な加工技術となっています。

●YOUM工法とは
　"Y"amamoto Press's "O"ptimized "M"aterial "U"sage processの略。
　ブランクを多数個取りし、従来の順送工法より材料歩留を抑えることができます。 さらに「薄物加工」から「厚物加工」まで幅広く対応することができます。

●YOMU工法の利点
　ブランクを多数個取り（2個/3個）する事で、材料歩留りを約10%～30%改善することができます。また、仕上げ工程では単発の金型を小型化することにより、200トンプレス1台の中に6工程分の金型、300トンプレス1台の中に12工程分の金型を収め、省人化と省設備化を実現しています。

●FB生産設備　保有台数：16台

●YOMU生産設備　保有台数：10ライン

●SHIM生産設備　保有台数：11台

●トランスミッション部品生産設備　保有台数：2台

●エアコンガスケット生産設備　保有台数：1台

●検査関係設備　

●金型関係設備